(続き)
月島の大島やを18時過ぎに出て、タクシーで向かったのは木場の河本です。雨の中、歴史を感じる建物、そして写真で何度と無く見た憧れののれんが掛かっています。常々訪れたいと思っていた課題店ではありますが、実は4月末に魅力的な河本の画像が某ページにいくつかアップされていて、そのランクはかなり急上昇。ようやくこの日、行くことができました。

ガラガラと扉を開けて店内にはいると、大きなコの字型カウンターが常連さんたちでほぼ満席。詰めてもらって、カウンターの真ん中あたりに着席できました。お店はなんだか、静かな盛り上がりというか、落ち着いた熱気というか、不思議な空気です。ただ単に、ボクが憧れのお店に入店できて興奮していただけかもしれません。カウンターにはこのお店の顔とも言うべき女将のますみさんが元気に切り盛りされてます。いよいよ河本に来ることができたことを実感。そんな気持ちを落ち着かせて、ホッピーを注文します。

ここっとさんはビール。ホッピーは、常温ジョッキに氷なし。量は普通ですね。早速冷えたホッピーを注入します。

いい感じに泡が立ちますね。そして一口。旨い。そしてこのころ、おっとこまえのHさんも到着しました。更に詰めていただいて、3人そろって着席できました。Hさんもホッピーを頼んで、お疲れ様でしたと乾杯です。

おかずは、やっぱり煮込み。そして豆腐をいただきます。大きな豆腐は一丁丸ごと、何もかけられず出てきますが、添えられた醤油にはおかかが効いています。シンプルで旨いですね。

玉子をたくさん入れすぎたというますみさん。玉子だけも一皿いただきます。そして野菜の入っていないモツだけの煮込みは、シンプルなすっきりした味ですが、アブラの部分がたっぷりついた感じでコクがあって旨いです。そしてホッピー。ここのホッピーは効きますという先輩諸氏のコメント通り、焼酎はそんなに入っていないのになんだか濃い感じがしますね。先入観もあり、たぶん気のせいかと思いますが。。。

煮込みの鍋でよく見えませんでしたが、カウンターの中では猫たちがたくさん集まっていたようです。その中には子猫もいて、お客さん達が猫を眺めながら目を細めてお酒を楽しんでます。常連さん達の会話もうるさすぎず、やっぱり落ち着いた雰囲気。絶妙なバランス感ですね。この空気に吸い寄せられる常連さんたちも多いことでしょう。ちなみによく言われる、猫の臭いをボクはあんまり感じませんでした。どちらかというと猫より犬派なボクではありますが、猫たちが作るお店の雰囲気にフィットしたのかもしれません。
結局ホッピー2杯で、1時間ほどの滞在だったと思います。とっても素敵な空間と時間でした。初訪にもかかわらず、温かく迎えてくれた常連さん達、そしてますみさんに大感謝です。元気なますみさんにまた会いに来たいと思いつつ、次のお店に向かいました。
(つづく)