(続き)
13:30頃に甲府駅に到着し、南口へ降り立ちます。さすが暑さの厳しい甲府盆地。ピーカンのこの日は、40度はあるんじゃなかろうかというくらいの暑さです。そんななか、武田信玄の銅像が迎えてくれました。

目指すお店は14時口開け。少し時間があるので、2軒目に行こうかと思っているお店を確認しにいったりして時間を潰します。14時になって駅前に再び戻り、目指すお店のある路地に入り込みます。

駅のロータリーの1本裏という、駅から至近の場所に何ともいい感じの路地があります。ここを進んでいくと目指すお店がありました。

駅前酒蔵。大徳寺さんの記事で見て、甲府で呑むならここだなと決めていたお店です。お店の前にはおとうさんがおひとり、お店の様子を窺っているようでした。ボクが写真を撮っていることに気がつくと、「ここはとてもいいお店だよ、前に入ったんだ」と教えてくださいました。どうやらこの日は入る予定ではないらしく、それだけおっしゃって立ち去ります。入れ替わるようにボクが入り口の前に立ち、ガラガラと引き戸を開けるとお客さんはいらっしゃらず、ここでも口開けの客となってカウンター席に着席。

瓶ビール(中瓶、470円)をもらって、壁に貼られたメニューを眺めます。洗濯ばさみで挟まれたメニュー、恐らく品切れになると外しやすいようにしてあるということは、すぐに品切れになるのでしょう。その中から「馬肉タタキ」(300円)をお願いすることにしました。

時刻表のポスターの横には、19時頃以降の甲府駅からの発車時刻が中央線、そして身延線と貼られています。電車の本数の少ない身延線で帰る場合など、待ち時間を気にしながら呑めるようにとお店の配慮ですね。馬肉タタキがやってきました。

周りが炙られた馬肉。小ぶりですが、味がぎゅっと詰まっています。テレビのチャンネルは高校野球に変わり、ちょうど山梨県代表の試合となりました。そんな様子を見ていると、お店の戸が開き「ざる蕎麦下さい」と元気よくお客さんが入ってきます。すると店主さんが申し訳なさそうに「すみません、今ざる蕎麦やってないんです」と。時間帯でやってたり、やってなかったりなんでしょうか。ビールが空いて、2杯目はレモンハイ(320円)をもらうことにします。

「こうね刺し」(500円)は馬のたてがみ。常温で溶けてしまうので、氷の上に載せられています。口に入れるととろっととろける逸品。コクがあって美味しいです。高校野球を観ながら、レモンハイをゆるゆると呑みます。居心地が良くて、1時間ちょっとの長っ尻をしてしまいました。この間、呑みのお客さんはボクのあとに1人のみ。

これから忙しくなるんだろうなあと思いながら、入ってきた路地を戻っていったのでした。
(つづく)