(続き)
柳家を出て、雨の降る小田原の街をてくてくと。地元の泥酔院さんに引率してもらって、次に向かったのはこちらも泥酔院さんのいきつけ「きらり」です。

泥酔院さんが、昨年100回以上通ったというこのお店。近々閉店してしまうとお聞きして、無くなる前に是非1度お邪魔したいと思っていたのでした。2階に上がる階段の上には渋い提灯が、そして入り口脇には緑色のちょっとポップな立て看が待ち受けてくれています。

こちらは若くてお美しい女将さんが、ひとりで切り盛りするお店。小料理屋を思わせるお店の入り口を入ると、カウンター5席と、小上がりの1席の小さなお店です。カウンターの中から「●さん、いらっしゃいませ」と女将さんが、そしてカウンターにいらっしゃる先客のおふたりさんも泥酔院さんと親しげに挨拶をされてます。カウンターにお邪魔し、注文はこちらでも泥酔院さんにお任せ。飲み物は泥酔院さんのキープキンミヤのご相伴にあずかり、炭酸とレモンでいただきます。

このレモン、ミカンのような味わいで酸っぱくないのです。キンカンサワーのような味わいですね。すいすいと呑めちゃいます。カウンターの中では、女将さんがテキパキとわれわれのお通しを用意してくれています。

立派なお通しです。朝採れのブロッコリは濃厚な味わい。衣かつぎに、すき焼きの小さいお皿も美味しいです。途中、もうひとり常連さんがいらっしゃって、カウンターが満席に。女将さんを中心に、楽しい話題で盛り上がります。こちらのお店を閉めてしまうのは、はす向かいで営業するお店の店主さんと一緒に、茅ヶ崎で新しいお店を開くからということ。女将さん目当てに通った常連さんも、恋破れてなおエールを送るといった感じです。

追加したアテは、立派なふきのとうとアシタバの天ぷらです。これがまた揚げたてうまうま。素材にこだわって、愛情を注いで作られた料理はどれも美味しいですね。

小上がりには昔ながらの石油ストーブが。燗酒はこのストーブのヤカンで湯煎されます。なんだかのんびりした時間が過ぎていく中、酎ハイを3杯いただいてごちそうさま。1時間20分ほどの滞在で、お会計は2人で3,000円ちょうどでした。茅ヶ崎のお店にも是非お邪魔します、と女将さんに挨拶をして、お店をあとにしたのでした。
(つづく)