この週末、所用のため富士市の実家へ帰ることに。となれば静岡の酒場へ足を伸ばそう、ということで富士をスルーして向かったのは新蒲原です。16時の口開け目指して新蒲原への到着は15:50頃。曇りの寒空、駅のベンチで時間を潰して、15:55頃にお店に向かうと暖簾が出てました。

ガラガラと中にはいると、店主がにこやかに迎えてくれます。口開けの客となりカウンターの席へ座ります。ご主人に「今日は寒いですねえ」と声をかけ、燗酒(230円)をもらいながらメニューを眺めます。

「カレーもつ」(400円)も気になりますが、その下の「イルカもつ」(260円)を見つけて思わずご主人に「イルカのもつってどんなのですか?」と尋ねると、「イルカの内臓っていうか、臓物を煮込んだものです」と。味については触れられなかったのが気になりますが、勇気を出してお願いすることにしました。

燗酒を啜っていると徐々に常連さん達が集まり始め、ボクの向かい側に4人ほど並んで着席されるたびに、みなさん口々に「今日は寒いねえ」とご主人と挨拶をされてます。飲み物はみなさん決まっているようで、何も言わなくても焼酎と緑茶などが出てきます。そしてボクのところにもイルカもつがやってきました。

静岡おでんにかかっているような魚の削り粉がまぶしてあります。宇ち多゛でよくいただく豚の部位でいうところの、レバやフワのところが多いようですが、ガツのような形状のものも。いろいろな部位が入っているようですね。味付けは薄めなのですが、何というかコクがあるというか。それに、食べていくうちに何だか体がぽっぽと温かくなっていくようです。お酒もおかわり。

常連さんのおひとりが注文されたカレーもつに何気なく目をやると、煮込んだカレーの中にモツが入っていて、その上にオニオンスライスがたくさんのってます。うーん、これももらおうか迷いますが、イルカもつが結構食べ応えあってちょっとヘビーかな、と思っていると他のお客さんが「水かけ菜ちょうだい」と注文するとそのお隣さんが「おれもねー」と。こりゃいいタイミングと思い「ボクもお願いします」と便乗注文です。

黒板には「白糸の水かけ菜」(200円)とあります。この辺で白糸といえば、富士宮の白糸の滝のことでしょう。ひとくち食べてみると、野沢菜のような味わい。野沢菜より塩っ気が薄くて、ボク好みです。こりゃいいですね。お酒を3杯目をもらうと、ちょうど燗つけ機の1升瓶が空いたようで、新しくセッティングしているところを見ると、燗酒に使われているのは「越の影虎」という銘柄のようです。燗酒をちびちびと、テレビを何となく眺めながら水かけ菜をつつきます。ゆるゆると時間が過ぎていく土曜午後。常連さんたちの会話をBGMに、燗酒とイルカもつで体がほてってきました。17時を過ぎた頃、3杯目のお酒を呑み干しごちそうさまをします。

1時間ちょっとの滞在でお会計は1,210円でした。ボク以外にいらっしゃったお客さんは、みなさん顔なじみの地元の方々。そんな憩いの場にお邪魔させてもらって、心も体も温まって新蒲原の駅に向かったのでした。
(つづく)