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福岡編1日目その1~ホルモンみすみ

2008/10/16
普段は出張の少ない今の仕事。強引にネタを作らないと出張は出来ないのですが、滅多にないチャンスがやってきて福岡出張に行くことになりました。出張の決まった1週間前くらいから、福岡にお詳しいはまださんやふじもとさんからいろいろと情報をお聞きし、どのお店に行こうかリストアップします。これがまた楽しい作業。お店リストも完成しいよいよ当日、飛行機に乗り込みます。カウンターで確認すると窓側の席に変更出来ました。この日は空気も澄んでいて、窓からの眺めが素晴らしい。



富士山がくっきりと見えました。遠くには伊豆半島駿河湾が。ボクの田舎、富士市はあの辺りだなあと思いながら窓にかぶりつきます。伊勢湾、大阪湾もくっきり見えて、当たり前ですが地図のまんま。小さい頃地図好きで、枕元にはいつも地図があったボクにはたまりません。そんな楽しい移動のあと、福岡空港について先に現地入りしている同僚に連絡をすると、その日予定していた打合せが翌日に延期になったと。いやはや、時間が空いてしまいました。予定変更、宿にチェックインして荷物を置き、予定していなかったお店を目指します。博多駅から100円バスに乗って、春吉で下車。



ホルモンみすみです。G.A.さんの「至高のはらわた」にも紹介されていて、メニューはホルモンしかないというお店で気になっていたのでした。開店時刻は17時で、到着は少し遅れて17:06。ガラガラと引き戸を開けてお店に入ると、先客が1名、カウンターの右隅で佇んでます。8席ほどのL字型カウンターには2つ、串を煮込む鉄板が置いてあって、ボクは左側の鉄板の前に着席します。店主は開店準備でお忙しいご様子、5分ほど待ってビール(大、530円)をもらい、お店の様子や店主が用意する串煮込みの鉄板を眺めながらゆるゆるとビールを呑みます。待つこと10分ほど、煮込みがやってきました。



注文するまでもなく、ネギ(100円)とホルモン(1本190円)が3本、自動的にやってくるというシステムのようです。ネギをたっぷりかけてひとくち食べてみると、あっさり過ぎずこってり過ぎないもつ煮込みといった感じ。スープがこれまた旨いです。2本ほど食べ終えると、店主が右側の鉄板でぐつぐつと煮込んだ串を、ボクの前の鉄板に移してお玉の柄をボクの前に向けておいてくれます。「汁もとって下さいね」と寡黙ながら愛想の良さそうな店主です。



目の前の鉄板から串を勝手にとって、ネギをかけてスープもかけていただきます。2人ずれのお客さんの会話だけがBGMで、常連さんらしい最初にいらっしゃったお客さんは、店主とはひとことも話をされません。なんだかあうんの呼吸のような、そんな感じの店主と常連さんの様子を眺めつつ、5本目の串を食べ終えスープを飲み干しごちそうさま。



ちょうど30分の滞在。ビール1本にホルモン5本で、お会計は1,580円でした。ホルモンはちょっとお値段が高いかなと思いますが、ここでしか味わえない独特の串煮込みでした。



春吉のバス停に戻ると、東京では既に暗いはずの17:40の空はまだ明るいです。西に来たんだなあと実感しつつ、思ったよりお腹も満たされて100円バスに乗り込んだのでした。
(つづく)