宇ち中

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銀の字でまったり大満足

2006/05/06
(続き)
金の字でモツカレーを食べながら、先輩に「実は次に行きたい店も決めてあるのですが」と切り出します。jirochoさん掲示板で、清水には「金の字」だけでなく「銀の字」というお店もあるということを知り、いろいろ検索して住所を調べておいたのでした。金→銀移動マップも実は作成済み、行く気マンマンです。先輩もボクの行きたいところに行こうと言ってくれて、金銀ツアー決定です。

18:30に金の字を出て、途中新清水駅でお手洗いを拝借したりしつつ、銀の字には20分ほどで到着しました。



新清水駅周辺になるこの界隈、他にもたくさん味のある大衆居酒屋があります。そんな中ひときわ目を引く「銀の字」の看板。なかなか渋い佇まいです。暖簾をくぐると、先客がお一人カウンターでくつろいでいらっしゃいます。6人ほどのカウンターと、右側に小さなテーブルが二つのこぢんまりとした店内、我々3人もカウンターに座ります。



カウンターに座るとこんな眺めが。コンパクトにまとまっていて、お店の人と一体感が味わえる雰囲気ですね。お店はおかあさんとその娘さんと思しき女性二人で切り盛りされています。まずはビールで乾杯し、目の前のメニューから本日のメニューにあるまぐろ刺身をいただきます。



やはり清水は鮪が旨いですね。実はこれ、スーパーで仕入れてきたもののようです。カウンターの中の様子が手に取るように見えるのでバレバレなのですが、そんな開けっぴろげな雰囲気で、それはそれで和んでしまいます。それにスーパーの鮪も侮れないのが清水なんですよね。

となりの常連さんともいろいろ会話をしながらビールを飲んでいると、常連さんが今日山でとってきたという山菜を天ぷらにするとのことです。



タラの芽と、酒屋の娘という名の山菜だそうです。きれいな緑色をした山菜です。我々も、おすそ分けしていただきました。



春の香りが広がりますね。味付けも薄塩で美味しい。ビールも空いて、日本酒好きの先輩が娘さんにお酒を尋ねると「國香(こっこう)」という銘柄があるとのこと。



日本酒が不得意なボクは全く知りませんでしたが、静岡は袋井の地酒のようです。これをおいてあるのはなかなか凄い、と先輩。それではボクもいただいちゃいましょうということで二つお願いします。



グラスを升で受けて、気前よく注いでくれます。ちょっと白濁した感じの変わった日本酒ですね。一口呑むと、これが旨い。すっきりしていて、飲みやすいのですが甘すぎないというか、それで味もしっかりしている感じです。これはやばいですね。日本酒に感動していると、おかあさんが鶏を揚げ始めました。ここの看板メニュー、ひな鳥(400円)ですね。近所のお客さんがテイクアウトでいくつかお願いしていたようです。我々も一ついただきます。



カリッと揚がっていて、独特なスパイスがかかっていて絶妙な味。さすが看板メニュー。旨いです。ところで店名の「銀の字」、おかあさんに店名の由来を尋ねたところ、40年ほど前お店を始めるとき、既に「金の字」が人気店だったようで、あっちに金の字があるからこっちは銀の字にしちゃえ、ということで「銀の字」にしたそうなのです。なんか、軽いノリでいいですねえ。

美味しい日本酒もあっという間に空いてしまい、呑み続けるとやばいと思って焼酎のお茶割り(400円)に切り替えます。



すっきりしていて美味しい。心なしか、静岡で飲むお茶割りはひと味違う感じがします。さらに豚なんこつ(400円)も注文します。



おかあさんが一つ一つ丁寧に網で焼いてくれました。焼きたてで美味しい。コリコリ感がたまりませんね。さらに湯豆腐(400円)もいただきました。



これで400円!立石、おおくぼの湯豆腐もビックリです。それにもっと驚いたのが、ポン酢の美味しいこと。



高知の馬路村というところで作られているぽん酢しょうゆ「ゆずの村」だそうです。ゆずの香りが甘く広がって、湯豆腐に最高に合いますね。湯豆腐に感動していると、おかあさんがサービスで、鶏の首の部分をくれました。



ぱきぱきの首のホネの部分。しっかり揚がっているので、美味しくいただけます。お店には、山菜をいただいた常連さんが帰ったあとに、これまた超常連さんらしい近所のボクシングジムの会長さんがいらっしゃって、お話が盛り上がります。おかあさんと娘さんのやりとりも絶妙で、かなりツボにはまってしまいました。ほんと居心地がいいのです。まったりとした時間に浸ることができました。2時間ほどの滞在、これだけ食べて飲んで、3人で5千とちょっとというお値段も安いですね。

銀の字を出たのが21時近く。銀の字を満喫して満足モードで巴川べりを歩いてJRの駅のほうへ戻ります。それにしても念願の金の字、そして超居心地のいい銀の字と、素敵な金銀ツアーでした。ご一緒していただいた先輩ご夫妻に大感謝です。お二人のお子さんが無事元気に生まれることを祈りつつ、帰りの電車に乗り込みました。
(おわり)